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終活NEW公開 2026-11-023分で読める

夫婦インタビューの質問リスト20 — 二人で聞き合う思い出と記録の決めごと

夫婦インタビューの質問リスト20 — 二人で聞き合う思い出と記録の決めごとのイメージ

写真はイメージです

「知っているつもり」の食卓で、最初に聞くこと

結婚して三十年。夕食のあと、ふと「最初の仕事って、何だったっけ」と尋ねたところ、思いのほか話が長くなった。そんな夜があるかもしれません。

毎日顔を合わせていても、若い頃の話や当時の気持ちは、聞かないまま過ぎていきがちです。「いまさら改まって聞くのは照れくさい」という声も聞かれます。では、何から聞けば、照れずに話せるのでしょうか。

答えは、気持ちより先に「事実」を聞くことです。場所、年、食べ物。答えやすい問いから入ると、気持ちの話があとから自然に出てくることもあります。

夫婦で聞き合う質問リスト20

一度に全部を聞く必要はありません。今夜は3問、と決めて、聞き役と話し役を交代しながら進めます。答えたくない問いは飛ばして構いません。

出会いと若い頃

  1. 初めて会ったとき、私の第一印象はどうでしたか。
  2. 一緒に暮らすと決めた理由は何でしたか。
  3. 二人で行った場所で、いちばん覚えているのはどこですか。
  4. 若い頃、夢中になっていたことは何ですか。
  5. 当時の自分に声をかけるなら、何と言いますか。

仕事と暮らし

  1. 最初の仕事を選んだ理由を教えてください。
  2. 仕事で、いちばん悔しかったこと、うれしかったことは何ですか。
  3. 暮らしが苦しかった時期、支えになったものは何ですか。
  4. 引っ越しや転職のとき、本当はどう思っていましたか。
  5. 私に言えずにいた心配ごとは、ありましたか。

家族や身近な人のこと

  1. 子どもの頃の家で、思い出す味は何ですか。
  2. 親やきょうだいについて、今だから話せることはありますか。
  3. 誰かを育て、見守った時期(子ども、後輩、ペットなど)で、いちばん迷ったことは何ですか。
  4. 家族や親しい人との行事で、忘れられない一日はいつですか。
  5. 感謝を伝えたい友人や恩人は、誰ですか。

これからの楽しみ

  1. 二人で行ってみたい場所はありますか。
  2. これから始めてみたいことは何ですか。
  3. 私にしてもらってうれしかったことを、ひとつ教えてください。
  4. あらためて伝えておきたい感謝はありますか。
  5. 十年後の二人は、どんな一日を過ごしていたいですか。

記録するときの決めごと

聞き合いを一度きりの会話で終わらせず、あとから見返せる形にするなら、始める前に次の点を二人で決めておくと続けやすくなります。

決めごと 理由
一度に3問まで 疲れる前に終えると、次回も気軽に始められる
答えを訂正しない 記憶の食い違いも、その人の語りの一部。確認は別の機会に
話したくない問いは飛ばす 無理のない範囲で続けるため
録音・録画するか先に決める 記録されることに抵抗がないか、お互いに確かめるため
残す相手を決めておく 家族か、自分たちだけか。相手によって話す内容も変わる

手軽に始めるなら、紙のメモやスマートフォンの音声でも十分です。どの形が合うかは、自分の人生を残す方法 — 自分史・年表・写真・音声・映像、5つのかたちで比べられます。録ったデータは、あとで迷子にならないよう、動画データの保管方法と家族への渡し方も目を通しておくと安心です。

書いて残すのが苦手な場合は、エンディングノートが書けない — 3つの理由と、書けないときの対処のように、語る形に切り替える考え方もあります。

声と表情まで残したいとき

夫婦の聞き合いは、メモや音声だけでも十分に意味があります。そのうえで、声や表情、話す間合いまで残したいと感じたら、人に聞き手を任せる方法もあります。LIFE STORYは、人生を聞くところから始める終活映像サービスで、話すだけで、その人の声・表情・人生の物語が映像として家族に残ります。撮影・取材はご本人の同意のうえで行います。進め方は制作の流れで確認できます。

映像で語る終活全体の考え方は、終活動画という選択肢 — 書く終活ではなく、語る終活にまとめています。

食卓に戻って、最初の一問を選ぶ

夕食のあと、テレビを消した食卓に戻ります。二十問すべてを読む必要はありません。「最初の仕事って、何だったっけ」のような、事実の一問を選ぶだけで十分です。

今夜は3問まで。次は聞き役を交代します。答えが予定より長くなったら、それがもう二人の最初の記録です。親の世代に同じように聞いてみたくなったときは、親の人生を残すには — 元気なうちに、声と物語を記録するという選択も参考になります。

よくある質問

相手が質問に答えたがらないときは、どうすればいいですか。

無理に聞き出さず、その問いは飛ばしてください。事実で答えられる質問や、楽しかった話から入ると話しやすくなります。日を改めて、同じ問いをもう一度投げかける方法もあります。

照れくさくて、改まって聞くことができません。

食事中や散歩の途中など、日常の流れで一問だけ聞いてみてください。写真を見ながら「これはどこだっけ」と尋ねる形なら、インタビューという構えを取らずに始められます。

録音や録画は、最初からしたほうがいいですか。

必須ではありません。まずは会話だけで慣れ、残したいと感じた話が出てきたら、相手の同意を得て録音する流れでも十分です。記録の形は二人で相談して決めてください。

監修 中井敦

この記事の監修

中井 敦(LIFE STORYプロデューサー・TVドキュメンタリー出身)

株式会社アキグラ代表。NHK 東日本大震災復興特別番組の中継ディレクターほか、テレビ・YouTube のドキュメンタリー番組のディレクションを担当。プロフィール詳細

※ 本記事は一般的な情報の提供を目的としたもので、医療・法律・税務の専門的な助言ではありません。株式会社アキグラおよび執筆・監修者は、これらの分野の専門資格を有していません。個別のご判断は各分野の専門家にご相談ください。